2005年 08月 02日
彼の遺したもの。 |
朝起きたら彼は死んでいた。
彼の体は宙に浮いており、その真下には短パンとハーフパンツで寝ている彼自身が。
いわゆる幽体離脱である。
生前、彼は無気力で何度も何度も死にたいと思った。
しかし彼には自分の命を自分で経つ勇気もなく、
痛みもなく、苦しみもなくこの世から消えたいと思った。
彼の願いがやっと叶ったのであった。
(やっと生き地獄から解放されたんだな・・・)
そう安堵の表情を浮かべている彼の頭上にまばゆい光が。
光の方から優しい声が聞える。
いつぞ聞いたことのある声だ。
光の方に目を凝らして見ると彼の幼少期になくなった祖父が立っていた。
「孫や、思い残すことはないかい?」
「ないよ、じーちゃん。俺は早くじーちゃんに会いたかったんだ。」
「そうかい、じゃあいこうか。」
彼の祖父は優しい表情でそっと彼の方に手を差し伸べた。
彼は何も恐れることなく祖父の方へ手を伸ばす。
彼は祖父の優しい手を握る。
祖父はしわしわのくしゃっとした笑顔を見せた。
なつかしい気分でいっぱいになったその瞬間、彼は思い出した。
「エロ動画消してねえ!!!!!!!」
そう、彼が使用していたパソコンのディスク容量の半分がエロ動画だったのである。
死ぬまでに 消してしまおう エロ動画
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by kendi20
| 2005-08-02 18:00
| Reckless Life